
こんにちは、Cちゃんです(・ω・)
端午の節句に「菖蒲湯」という菖蒲の葉や根を浮かべたお風呂に入る、日本の昔からの風習がありますね。
今はそういった「季節風呂」に入らない、入ることを知らない家庭も増えていると感じますが、先人の知恵として行事ごと季節ごとにお風呂の楽しみ方にも変化があると暮らしが楽しくなるなぁ~とこの記事を書いて思いました。
→菖蒲湯はいつ入るの?端午の節句に楽しみたい菖蒲湯のあれこれ♪
菖蒲湯以外でも自分が知っている中では、有名なお風呂に「ゆず湯」がありますが、他に季節風呂として楽しまれているお風呂はあるのか?気になりリサーチしてみました。
すると、びっくり!
そんな季節風呂は毎月あって、季節ごとにお風呂で楽しめる素材・作物も時期で違う!という何とも日本人らしいお風呂を楽しむ文化がありました。
知らないって損。今日からでも取り入れたい季節ごとのお風呂の楽しみ方を
レッツ、季節風呂リサーチ!(/・ω・)/
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菖蒲湯はいつ入るの?端午の節句に楽しみたい菖蒲湯のあれこれ♪
この記事の目次
季節湯の一覧をのぞいてみよう
日本のお風呂文化を調べてみると暮らしがもっと、お風呂がもっと楽しくなる。ついつい長湯もクセになる、そんな日本人らしい季節湯をご紹介します。
1月 松湯(まつ湯)
1月の季節風呂は「松湯(まつ湯)」
「神を待つ木」と呼ばれる縁起の良い松の素材で作るお風呂は、爽やかな香りで森林浴のような気分が味わえます。季節が1月なので、お正月に飾り終わった飾り松を崩して松湯に活用します。松湯に使うのは松の葉の部分ですが大量の精油成分を含んでいますので、煮出してお風呂に入れるのが効果大です。
「不老長寿」の花言葉を持つ縁起物の松湯、ここから1年間の季節風呂が始まります。松に心身の無事を願いながら、森林を思わせる香りでストレス解消してみて下さい。
2月 大根湯(だいこん湯)
2月の季節風呂は「大根湯(だいこん湯)」
寒さの厳しい時期を乗り切るための大根、その活用方法は多岐に渡りました。「大根」というと昔ながらの祖父母の知恵で風邪のときには大根のすりおろしたものを飲むとか、ショウガと合わせてお湯に溶かして飲むとか、なんだか身体に良さそうな印象があるかもしれません。
それは、大根の辛味成分である“リアル化合物”の効果によるものです。この中には咳と炎症を止めて殺菌作用の働きもあると言われているからなんです。だから風邪を引いたときには積極的に大根を摂ったほうがいいんですね。また、大根湯も冷え性や婦人病治療に効果があり、食べて良し!入って良し!の大根が重宝されてきたのも納得です。
3月 蓬湯(よもぎ湯)
3月の季節風呂は「蓬湯(よもぎ湯)」
キク科の多年草である蓬(よもぎ)は日本各地の山、野原、道端などに生えています。なので、お散歩途中に見かけた方もいるかもしれませんね。とても身近な薬草である蓬には薬草名があり、別名「艾葉(がいよう)」と呼ばれています。この薬草名の意味は、“疾(やまい)を艾する(止める)”ことを表し「万能薬草」として、薬草の効果・栄養価の面から高い評価を得ています。
蓬を使った身近な食べ物では、草餅や草団子はご存知でしょうか。また、葉っぱの裏の灰白色の綿毛を乾燥させたものを「モグサ」と呼びますが、それがお灸になるというのも驚きです!蓬の香りは邪気を払うといわれ、昔から“魔よけ”に使われてきました。蓬湯としても効果が高く、血行促進、肩こり、腰痛、神経痛などを緩和する働きがあります。蓬の香りはストレス解消、安眠にも効果を発揮しますので、邪気を払いながらゆったりと春の香りで癒されてみて下さい。
▼この疑問にも通じる蓬(よもぎ)のお話です▼
→五月人形の兜飾りに緑色の布が敷かれてるのはなぜ?その意味とは?
4月 桜湯(さくら湯)
4月の季節風呂は「桜湯(さくらゆ)」
日本の春を代表する花といえば“桜”ですね。咲くときには一斉に咲き乱れ、散るときには儚げに花びらを落とす・・・そんな姿を見ていたら、ついついお花見も盛り上がり食べて飲んでが多くなる。桜湯も身体にいいのですが、桜の樹皮でつくる「桜茶」は知っていますか?食べて飲む機会が多くなったら、食あたり・食中毒に効果のある樹皮を煎じた桜茶がおすすめです。
また、この樹皮エキスは桜湯にも使いますので、花が散ったあとでも楽しめます。湿疹や打ち身に効果のある桜湯の楽しみ方は花びらを浴槽に浮かべてお花見気分で♪春の癒しの花をお風呂でも楽しんで下さい。
5月 菖蒲湯(しょうぶ湯)
5月の季節風呂は「菖蒲湯(しょうぶ湯)」
菖蒲湯に使う「菖蒲(しょうぶ)」はサトイモ科の植物で、別名「葉菖蒲(はしょうぶ)」とも呼ばれています。紫色の美しい花を咲かせる「花菖蒲」や「アヤメ」と間違われやすいので葉菖蒲・花菖蒲と区別されてきました。強い香りから邪気を払い、鋭い刃先から刀を連想させるとして“端午の節句・こどもの日”に重宝されてきた植物なのです。
菖蒲湯を体験したくなる良効には、疲労回復や血行促進効果があります。「勝負」と「菖蒲」をかけて、受験前にも重宝されていますよ。アロマ効果のある菖蒲の香りで新緑の季節を楽しんでみて下さい。
▼菖蒲湯の詳しい説明や効果はコチラでどうぞ▼
→菖蒲湯はいつ入るの?端午の節句に楽しみたい菖蒲湯のあれこれ♪
6月 どくだみ湯(ドクダミ湯)
6月の季節風呂は「どくだみ湯(ドクダミ湯)」
梅雨の時期に家の庭先、公園、道端などに群生するドクダミは、深緑色の葉っぱに白い可憐な花を咲かせますが、幼少期の私はその不気味さから何だか苦手な植物でした。独特な見た目と臭いから敬遠されがちですが、このニオイの元となる成分には菌の繁殖と炎症を抑えるという立派な役割が隠れていました!
ドクダミの名前の由来は2つあります。
1、ドクダメ(毒溜め)
「何か毒のような成分を持っている植物なのではないか?」という理由からドクダメ(毒溜め)と呼ばれるようになり、ドクダミに変化したという説
2、ドクタメ(毒矯め)
ドクダミは昔から吹き出物の薬として使われてきました。吹き出物は身体の毒が吹き出るものと考えられていたので、それを治す薬=ドクタメ(毒矯め)がドクダミに変化したという説
この2説がドクダミの名前のいわれです。日本三大薬草の一つとして名前があがるドクダミには10以上の効能があり、中でもあせも・しっしんに効果的なので、湿気の多い梅雨の季節には最適な季節風呂なのです。どくだみエキスの溶け込んだ薬湯風呂、身近な薬草のドクダミを見かけたら摘んで試してみて下さいね。
7月 桃湯(もも湯)
7月の季節風呂は「桃湯(もも湯)」
12ヵ月の中で1番びっくりした桃湯!夏の土用といえば「うなぎを食べる」という習慣は江戸時代から親しまれ定着していますが、『夏の土用は桃湯(もも湯)に入る』という風習もあるとのこと。桃の故郷は中国で桃は昔から“魔除けの力を持つ”と大事にされてきました。この考え方も中国から日本に伝来し、ひな祭りに桃を使ったり暑気払いの意味を込めて桃湯に入る習慣も自然と生まれたのでしょうね。
▼確かに「百(もも・ひゃく)」の漢字も生まれは中国でした▼
→百を「もも」と読むのはなぜ?意味や由来、起源を調べてみての結論!
しかも、季節の作物というのは理にかなっていて、日焼けや虫刺され、あせも、湿疹など夏のトラブル肌に効果を発揮する成分が桃湯には含まれています。食べておいしいだけではない!夏のお肌は桃でケア♪贅沢な丸ごと桃湯をお試しあれ。
8月 ミント湯・薄荷湯(はっか湯)
8月の季節風呂は「ミント湯・薄荷湯(はっか湯)」
新緑の季節から真夏の天気が良い青空に映えるような緑々しさを感じるハーブの王様、ミント・薄荷(ハッカ)は、さまざまなバスアメニティ商品に使われているのをご存知ですか?シャンプー・コンディショナー・ボディーソープをはじめ、食の面ではデザートやハーブティーなど多様に姿を変えて使用され、夏季によくお目見えします。
スーッとした清涼感を感じるのは、ハーブのメントール成分によるものです。夏の暑さで疲れた身体の血行を促進し、熱を奪うイメージがありながらも逆に保温効果があり湯上がりはサッパリした清涼感を味わえます。身体を温めながら汗がサッとひく、夏バテや疲労回復効果のある天然入浴剤の薄荷湯をお試しあれ!
9月 菊湯(きく湯)
9月の季節風呂は「菊湯(きく湯)」
人間に活力を与えると考えられている奇数が重なる9月9日は菊の節句、または「重陽の節句」といいます。中国の陰陽思想から生まれた奇数の日を大切にする文化から、奇数の極みである9が重なる9月9日は大変めでたい日だと考えられていました。長寿を祈る妙薬と重宝されていた菊で厄を払い、杯に菊の花びらを浮かべた菊酒で長寿を願いました。
この菊を使った文化は、日本でもお酒やお風呂に使われることとなります。沖縄では菊の葉を浮かべたお酒のことを「菊御酒(チクウジャキー)」と呼び、仏壇と火の神にお供えして家内安全を祈願する風習があります。
菊の香りにはカフェインなどの精油成分が含まれていますので、皮膚を刺激して血行を促進し、身体の痛みを緩和してくれます。また保温効果が高いので、身体を芯から温めます。夏の疲れた肌をやさしくほぐす菊湯で初秋の香りを楽しんでみませんか?
10月 生姜湯(しょうが湯)
10月の季節風呂は「生姜湯(しょうが湯)」
季節の変わり目である10月のお風呂は、身体を芯から温めて風邪のひきはじめにも効果のある生姜(しょうが)の登場です。風邪には生姜のすりおろしにお湯とハチミツを加えた「生姜湯」を飲むと良いと言いますが、生姜を日本に伝えた中国、またスウェーデンやインドなど他国でも料理に加えたり、ハチミツをアレンジしたものにつけてなめたりと、生姜が重宝されています。
日本だけではなく他国にも受け入れられている生姜成分には、血行を促して身体を温める効果があります。また、生姜の辛さにも意味があり、抗菌・防腐作用、抗酸化作用があり消化を助けてくれます。お寿司屋さんで見かけるガリや魚の焼き物に生姜を添えるのは、そういった点を考慮した最適な付け合わせなのでしょうね。冬を感じ始める肌寒い時期に生姜を食からもお風呂でも摂って身体の芯から身支度を整えたいものです。
11月 蜜柑湯(みかん湯)
11月の季節風呂は「蜜柑湯(みかん湯)」
柚子湯の柚子(ゆず)や蜜柑湯の蜜柑(みかん)と、果物の柑橘類はお風呂との相性が良い印象がありますが、11月の蜜柑湯は入ると「身体が温まり風邪をひかない」と昔から言われてきました。それは蜜柑の果皮に含まれる“リモネン”のお陰なのです。リモネンには血行促進効果があり、いつまでも身体が温かく湯冷めしません。また、温まった身体は寝つきも良くてすんなりと就寝できます。
この果皮にはクエン酸やビタミンCも含んでいますので、美肌効果が期待できます。女性には嬉しい成分を含む果皮を捨ててしまうのは勿体ないですよね。家族で蜜柑を食べたら皮はそのままガーゼに包みお風呂に入れて、甘く爽やかな香りとともに楽しんでみて下さい。
12月 柚子湯(ゆず湯)
12月の季節風呂は「柚子湯(ゆず湯)」
季節湯の中で最も名前が知られている柚子湯は、12月21日~22日頃にある「冬至(とうじ)」の日に入ると『1年中風邪をひかない』という言い伝えがあります。冬至には「湯治(とうじ)」という言葉がかけられ湯治とは「温泉にはいって療養すること」をいいます。また、柚子湯の「柚子(ゆず)」には「融通(ゆうずう)が利くように」という思いを込め、身体を労わる人々が旬を迎える柚子に身体息災を願ったのが始まりです。
柚子湯に入るとなんだかホッとするのは気持ちだけではなく、柚子の血行を促進させる効果と果実を丸ごと使う爽やかな天然の香りからリラックス効果が生まれます。血行促進で身体を芯から温め、新陳代謝も活発になります。柚子を浮かべて丸ごと使っても良し、半分に切って絞り汁を入れても良し、天然の柚子アロマで疲れや冷えとさよならしましょう。
季節湯で12ヵ月を楽しもう
菖蒲湯や柚子湯は知っていましたが、12ヶ月の月ごとに季節湯があるとは知りませんでした。楽しんでいただけたでしょうか?
季節ごとに季節湯があり、その時期に摂れる作物だったり重宝されてきた素材を使うお風呂は、日本人の心が生み出した「民間療法」で、暮らしの楽しみ方だったんですね。
便利な世の中で入浴剤も種類がすごく豊富ですが、季節ごとに大切にされてきた野菜や作物に注目したお風呂も生活の中に活用して、子供たちに教えていきたいと感じた今回のリサーチでした。
あなたの生活にも“季節風呂”の楽しみ方いかがですか?
以上、【菖蒲湯ゆず湯だけではない?年間通して楽しめる季節風呂とは?】でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
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