
気温もグングンと上がって、鯉のぼりが泳ぎそうな晴れた空が続く初春ですね。
端午の節句までもう少し!といったところですが、
この端午の節句に食べるものといえば、「柏餅」や「粽(ちまき)」を思い出しますよね。
ではなぜ、こどもの日に柏餅と粽(ちまき)を思い出すのか?
そして、食べるのかご存知ですか?
また、「柏餅」を思い浮かべる方もいれば「粽(ちまき)」という方もいる。
この違いはなぜでしょうか?
今回は、
※この記事でわかること
●端午の節句の柏餅とは?なぜ食べるの?
●端午の節句の柏餅と似てる食べ物の粽(ちまき)とは?
●端午の節句に柏餅と粽(ちまき)なぜ思い浮かべるものが違うのか?
について調べてみました。
毎年迎えていた端午の節句にいただく柏餅と粽(ちまき)にフォーカスを当てたら、また一つ違った日本の風習、こどもの日のルーツが見えてきました♪
ではでは、レッツ!リサーチ(/・ω・)/
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この記事の目次
端午の節句の柏餅とは?なぜ食べるの?
柏餅とは?
柏餅(かしわもち)とは、平たく丸めた上新粉のお餅を二つに折って伸ばし、餡をはさんでカシワの葉またはサルトリイバラという丸い葉で包んだ和菓子のことです。
柏餅を食べるようになったのは、江戸時代中期頃から始まりました。
カシワの葉を用いた場合は「かしわもち」と呼ばれることが多いですが、他の植物を用いた場合には「しばもち」など地方によって呼ばれ方が違います。
餡の種類は「つぶあん」「こしあん」が有名ですが、その他には「みそあん」もあり、京都では、白味噌の餡を使って作られているところもあります。
お店によっては、カシワの葉を外側を表に巻いているものと、内側を表に巻いているものがあり、これは中身の餡の違いを表していて、小豆あんのときは外側を表に、味噌あんのときは内側を表に巻くという使い分けをしているところもあるようです。
柏餅を食べるときに、ぜひ柏の葉に注目してみるのも楽しいですね♪
柏餅を食べる意味とは?
5月5日のこどもの日に、柏餅を食べる風習は日本独自の文化です。
柏餅をなぜ食べるのか?というと、柏餅の柏(かしわ)に理由があります。
●カシワの葉は、昔から食べ物を盛ったり包んで蒸したりする器としての役割を持った身近な植物だったから
●カシワの木は、古くから「神が宿る木」「神聖な木」として扱われていたから
●カシワは「新芽が出るまで古い葉が落ちない」ことから、
「子どもが生まれるまで親は死ねない」=「跡継ぎが途絶えない」
すなわち、「子孫繁栄」に結びつく縁起物として広まっていたから
という3つの理由がありました。
江戸時代に生まれた「端午の節句に柏餅を供える」という文化は、参勤交代をきっかけに日本全国に行き渡った、と考えられています。
端午の節句の柏餅と似てる粽(ちまき)とは?
柏餅と同じく、端午の節句に思い浮び食べられている「粽(ちまき)」とは?
どのようなものなのでしょうか?
粽(ちまき)を食べる意味と起源についても調べてみました。
粽(ちまき)とは?
粽(ちまき)とは、もち米やうるち米、米粉などで作った餅やもち米を、三角形や円錐形に形を整えて、笹などの葉で包んでイグサなどのひも状のもので縛った食べ物です。
葉に包んだまま蒸したり、茹でて火を加え、その葉をむいて食べます。
粽(ちまき)を食べる意味とは?
柏餅が日本発祥の文化に対して、粽(ちまき)を食べる文化は中国から伝わったものです。
中国の昔の云われから、人々に愛され慕われていた有名な政治家の屈原(くつげん)が、陰謀により国を追われ川に身を投げて自殺したのが、今のこどもの日である「5月5日」でした。
国民は悲しみましたが、屈原の亡骸が魚から食べられてしまわないように、魚に供物を投げ入れ、亡骸が傷むのを阻止したのです。
この時、川に投げ入れたものがもち米を葉っぱで包んだ粽(ちまき)の原型だといわれています。
もち米を植物の葉で包んだのは、川にいる悪い龍に食べられてしまわないように、龍の嫌いな「楝樹(れんじゅ)」という葉でもち米を包み、邪気を払うという五色(赤・青・黄・白・黒)の糸で縛ってから川へ流すようにしたところ、無事に龍に食べられず魚の元へ届き屈原の亡骸を守った、といわれています。
端午の節句のルーツになる粽(ちまき)とともに、中国の古い云われが受け継がれ今の「こどもの日」があるんですね。
粽(ちまき)と屈原は無関係という一説も
粽(ちまき)の起源を追うと見えてきた端午の節句のルーツですが、中国からの云われである屈原(くつげん)と粽(ちまき)は、実は無関係という説もあります。
中国の王朝、後漢末の記録によると、「端午と夏至に粽(ちまき)を食べる」という習慣が記録されていますが、屈原との関係は一切語られていません。
また、中国の古い年中行事を記録した書物には、「夏至に粽(ちまき)を食べる」という記録が残されているのみで、粽(ちまき)と屈原の云われは、もともと無関係であったのではないか?とも考えられています。
本当のところはどうなんだろう?とも不思議に思いますが、粽(ちまき)は美味しくて個人的に好きなので、中国から伝わってくれて「ありがとう!」の気持ちでいっぱいです(*´ω`)
端午の節句に柏餅と粽(ちまき)なぜ思い浮かべるものが違うのか?
東は柏餅、西は粽(ちまき)、東西文化の違いとは?
「端午の節句」といえば、供物に思い浮かべますか?
「柏餅!」という人もいれば、「粽(ちまき)」を思い浮かべる人もいますよね。
この違いはなぜなのか疑問に思いませんか?
これは東西文化の違いから食べ物にも違いが出てきたのです。
元々、平安時代に中国から端午の節句が全国的に広まったとき一緒に伝わった食べ物は粽(ちまき)でした。
その後、江戸時代に入り端午の節句が日本の季節の節目となる五節句の一つとして定着してからは、縁起の良い柏餅が江戸を中心に広がりましたが、伝統を大切にしたい上方は柏餅よりも粽(ちまき)を伝え広めて、
- 関東では柏餅
- 関西では粽(ちまき)
を食べるものだと広まり、今日の端午の節句の供物の姿があります。
関西はなぜ柏餅ブームが広まらなかったのか?
初め、柏の葉を使った柏餅は関東が中心でした。
伝統を重んじる上方が粽(ちまき)を伝承したものの、柏餅は日本独自の文化なので関西に少しでも広まって良いような気がしますよね?
関西ではなぜ縁起の良い柏餅がそれほど広まらなかったのでしょうか?
これは「柏餅の柏の葉があまり手に入らない地域だったから」なのです。
カシワに代わるものとしてサルトリイバラという植物の葉で包む餅があり、カシワの自生が少ない地域ではこれが柏餅として普及していました。
その後、韓国・中国からカシワの葉が輸入されるようになり、カシワの葉で包む柏餅が全国的に主流となりました。
東西文化や地域性の違いが出てくる端午の節句、節句期間中のゴールデンウィークなど連休中にお出かけした際には、県外ならではの食べ物や文化に触れてみたいものですね!
端午の節句に柏餅と粽(ちまき)なぜ食べる?意味や食べ物の違いとは?まとめ
いかがでしたか?
「端午の節句」といえば、思い浮かべるものは「柏餅!」というのが私の生まれ育った地元での地域文化でした。
昔働いていた職場からは「こどもの日」といえば柏餅が配られ「なんで柏餅を食べるんだろう?」と、素朴な疑問が浮かんだのを覚えています。
今回、端午の節句の柏餅について調べてみると、「節句菓子には粽(ちまき)もあるんだ!」ということを知りビックリでした。
昔から当たり前に思っていたことや行事一つとってみても、地域の特色や文化・昔ながらの風習などが垣間見えて調べる楽しさ、知らないって損だな!と改めて思った、今回の端午の節句リサーチでした~
楽しんでいただけたでしょうか?(*・ω・*)
また、疑問に思ったこと、日本の行事や風習など調べていきたいと思います♪
以上、【端午の節句に柏餅と粽(ちまき)なぜ食べる?意味や食べ物の違いとは?】でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
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