
もうすぐ女の子の節句、ひな祭りがやってきますね!
節分が過ぎた立春頃から、ひな祭りに向けてお雛様を飾り始めるお家も多いと思います^^
でも、なぜお雛様を飾るひな壇は赤色なのでしょうか?
赤色に込められた意味や効果、赤色の敷き物の正体とは?
などなど、調べないと気が済まないので早速リサーチしてみました!
※この記事でわかること
●ひな祭りのひな壇の赤色の意味とは?
●ひな祭りのひな壇に敷く赤色の布の正体とは?
●ひな祭りのひな壇に敷く赤色の布の種類や材料、作り方は?
ひな壇に込められた色の意味や敷いてある絨毯(じゅうたん)のような布の正体について分からないので、すっきりさせていきたいと思います。
同じ疑問が浮かんだあなたのモヤモヤが解決できれば嬉しいです^^
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この記事の目次
ひな祭りのひな壇の赤色の意味とは?
赤色ではなく緋色(ひいろ)という色の意味
雛人形を飾るときには、ひな壇に赤い布のような絨毯(じゅうたん)を敷いてから人形を飾りますが、なぜ赤色なのでしょうか?
実はこれ、赤色ではなく緋色(ひいろ)という色なのです。
この緋色には、生命力の意味があることから“魔除け”の効果を期待して使われたといわれています。
では、なぜ生命力や魔除け効果をこの緋色に込めて雛壇に敷いたのでしょうか?
生命力や魔除け効果に込めた思い
これは雛人形を飾る始まりの起源にも通じるお話です。
雛人形の始まり・起源についてはこちらの記事にもまとめていますが、
→ひな祭りの由来とは?ひな壇の飾物や色の関係、飾る日程について解説
元々、雛人形というのは、お家に女の子が生まれたとき嫁方の親が「子供の身代わりとなって災いが降りかからない様に」という思いを込めて贈るものです。
ひな人形の始まりも人形に厄(やく)を移してお祓い(おはらい)した「流し雛」という風習と、人形遊びのことを意味する「ひいな遊び」が合わさり、貴族の間で人形を飾ったことがきっかけとなって始まった風習です。
女の子の健やかな成長を願うからこその“厄払い”と、悪い虫がつかないように、と願いを込めての“魔除け効果”を期待した、緋色の絨毯(じゅうたん)を敷いたのでしょうね。
では、この緋色の絨毯(じゅうたん)の正体とは何なのか?をリサーチしましたので見ていきましょう!(/・ω・)/
※「魔除け効果」といえば、こちらのつるし飾りでも魔除け効果を期待したお人形が飾り細工として加えられています。
→ひな祭りのつるし飾り何種類あるの?飾りの意味や云われを20選ご紹介
ひな祭りのひな壇に敷く赤色の布の正体とは?
毛氈(もうせん)という毛織物の一種
雛壇に敷かれた赤色の布、正式には緋色(ひいろ)の布の正体は、
毛氈(もうせん)という、羊やウサギなどの毛に熱処理を施し織物状に仕上げたもので、フェルトとも呼ばれています。
「フェルト」と聞くと少し親しみやすさが出てきますね♪
小学校の家庭科の時間やよく手芸をする人はフェルトに触れたことがあるかもしれません。
色を緋色(ひいろ)に仕上げたものは「緋毛氈(ひもうせん)」と呼ばれています。
緋色(ひいろ)の他にどんな色の毛氈(もうせん)があるのでしょうか?
ひな祭りのひな壇に敷く毛氈(もうせん)の色の種類とは?
今は色々なイベント事や展示物、節句などの敷物として使えるよう約40種類以上の色を豊富に取り扱っているお店もありますが、主に代表的な色について調べてみました。
緋色(ひいろ)
ひな壇で使われている一般的な定番の毛氈(もうせん)の色の名前です。
やや黄色みのある鮮やかな赤で、平安時代から用いられた色名の一つです。
茶道や寺院などでもよく使われているので、見たことがある人もいると思います。
深緋色(ふかひいろ、こきあけいろ、こきひいろ)
紫みの暗い赤色で、茜と紫で染めた色のことです。
「ふかひ」「こきひ」とも読まれる古くからある色名です。
平安時代の法律のような延喜式によると、紫の次に偉い官位を示すための色として使われていました。
浅緋(あさあけいろ)
茜で薄く染めた緋色のことをいいます。
先ほどの深緋色(ふかひいろ)の次の官位を示すために用いられました。
延喜式によると、紫>深緋>浅緋と、上から3番目に高位だった色になります。
緑色
端午の節句の五月人形・兜飾りを飾るときに使われる、定番の緑色の毛氈(もうせん)です。
お家にある人や見たことがある人もいるのではないでしょうか?
緑色は「ヨモギ」の色を表しています。
「ヨモギ」は、“毒消しの作用”があることから清浄な色として考えられていました。
端午の節句、五月人形飾りは大切な行事の一つなので、お供え物をし神様に子供の健やかな成長をお願いするという風習です。
神様にきてもらう神聖な場所をお家の中に作るため、毒消し効果のあるヨモギの緑色を敷物として敷き、神様をお迎えしました。
様々な色にもしっかり意味が込められ、昔から使われてきたんですね。
緋毛氈(ひもうせん)の主な材料と作り方についてもご紹介いたします。
ひな祭りのひな壇に敷く緋毛氈(ひもうせん)の材料と作り方とは?
毛氈(もうせん)の材料とは?
毛氈(もうせん)の主な材料は「羊毛」ですが、他にも「うさぎ」「牛」「ラクダ」などの毛も使われて作られています。
最近では、カーペット用などには羊毛と化学繊維を混紡したものが多く普及しています。
毛氈(もうせん)の作り方とは?
羊などの毛に熱や湿気、摩擦や圧力をかけることで繊維を密着させて絡ませて作ります。
本来は、遊牧民の間で作られていたものが日本にやってきて作られ、今日の雛壇や寺院などで使われるようになりました。
ひな祭りのひな壇の赤色の意味とは?ひな壇に敷く布の正体とは?まとめ
いかがでしたか?
- ひな壇の赤色の意味
- ひな壇に敷く赤色の布の正体
- ひな壇に敷く赤色の布の種類や材料、作り方など
について、リサーチしてまとめてみました。
いつも何気なく飾っていた、よく目にしていた雛壇に敷かれている絨毯(じゅうたん)のような布の色の意味や、正体が分かりスッキリしたのではないでしょうか?
厄払いや魔除け効果のある赤色・緋色を用いたものと言えば、神社の鳥居なども同じ色ですね。
調べてみると、ひな壇と同じく魔除け効果を期待して赤色が用いられています。
また、鳥居はこの世とあの世を分ける結界のような役割があるそうな・・・
日本に住んでいても日本の知らないことがまだまだ沢山あり、調べ甲斐があります。
きたる、ひな祭りがより意味深いものになりましたね♪
ひな祭りのひな壇雑学を話のタネにしてみて下さいませ(*'ω'*)
以上、【ひな祭りのひな壇の赤色の意味とは?ひな壇に敷く布の正体とは?】でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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