
人を数えるとき「一人(ひとり)」「二人(ふたり)」「三人(さんにん)」・・・と数えますが、三からは人の読み方が「人(にん)」になるのは、なぜでしょうか?
この疑問を私に投げかけてくれたのは、小学校に上がったばかりの甥っ子でした。
普段の忙しさから当たり前のように数えて読んでしまっている一人二人三人ですが
人の数え方、人の読み方を改めて知る良い機会だと思い調べてみました。
人を数えるとき三人から「にん」になるのはなぜか?
子供の目線に立つと、大人から見て当たり前のことが、子供からは当たり前でなく「なぜ?」「どうして?」の連続なのでしょうね。
あなたの参考にもなれば嬉しいと思いシェアさせていただきます。
良い刺激、きっかけをくれた甥っ子に学ぶ、人の読み方講座スタートです^^
※日本の漢字読み方に関する関連記事
■百を「もも」と読むのはなぜ?意味や由来、起源を調べてみての結論!
この記事の目次
一人の読み方の疑問!三人から「にん」になるのはなぜ?
人を「たり」と読むのがふつうだった?
普段、当たり前のように使っている「人」という漢字についての素朴な疑問。
「一人(ひとり)」
「二人(ふたり)」
「三人(さんにん)」・・・
と人を数えていくと、三人から人は「にん」と読むように変化している。
これはなぜなのか?
調べた参考サイトから引用すると
■参照サイト→YAHOO!知恵袋
「たり」は和語(本来の日本語)で「人」のことです。
ひ、ふ、み・・・(ひとつ、ふたつ、みつ、・・・)は和語の数詞ですね、これに同じ和語の「たり」がついて、「ひとり」「ふたり」「みたり」「よたり」「いくたり」・・・となるわけですが、現在三人以上は「さんにん」「ごにん」「ろくにん」と漢語の数詞を使います。
「ひとり」が「とり」になるのを簡単に言えば言いにくいためからきた習慣。(一人はHITARIのAがOに変化、五人も「いつたり」でなく「いくたり」と変化しています。)
(四人「よにん」の「よ」だけは和語の「よ」ですが、これは「しにん」死人を避けてともいわれます。)
「ひ」+「とり」、「ふ」+「たり」でいいのですよ。
人を数えるときに使う接尾語「たり」です。「り」ではありません。
一人、二人は「ひとたり」、「ふたたり」が縮んで「ひとり」、「ふたり」となります。接尾語が「り」では、三人は「みり」になってしまいます・・・・・が、勿論これは間違いで三人は「みたり」です。四人は「よったり」。
と、詳しい方が質問に答えていますね。
人を「たり」と読むのが本来の日本語である和語で、かつては
一人(ひとたり)
二人(ふたたり)
三人(みたたり)
四人(よったり)
五人(いくたり)・・・
と「和語の数詞+和語の人の読み」が組み合わされて数えるのが、本来の人の数え方だった、という答えに行き着きます。
また、
一人(ひとり)
二人(ふたり)
は「ひとたり」「ふたたり」が省略されて、今の人の数え方である「ひとり、ふたり」になったことも分かりますね。
三人から「にん」と読むようになった理由とは?
先ほど紹介した参考サイトのYAHOO!知恵袋でも回答者の方が答えていた通り、
「ひとり」が「とり」になるのを簡単に言えば言いにくいためからきた習慣
や以前、漢字の「百」を「もも」読むことに疑問を感じてまとめたコチラの記事
→百を「もも」と読むのはなぜ?意味や由来、起源を調べてみての結論!
この記事の中で紹介してる参照サイトの
とくしま消費者交流ひろばでも書かれている通り、
大和言葉での数え方が、中国との交流の中で文字が入り、すでにあった数え方に対応し、
一、二,三、四、五、六、七、八、九、十、百、千、万
壹、弐、参、肆、伍、陸、漆、捌、玖、拾、佰、仟、萬
ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と、も、ち、ろ
ところが、数字には数える機能と計算の機能があり、数字の読み方に漢語が加わり、
いち、にー、さん、しー、ごー、ろく、しち、はち、くー、じゅう
と読まれるようにもなる。併用されて戦後まで続くが、ひーふー・・との数え方が減ったのは、数える場面より計算が多くなったからだろう。
蛇足、4や9が忌み嫌われるが、本来は「よ」や「こ」で「し」や「く」は後から、中国から文字が輸入されてからで、少し遅れてから生まれたことなのだ。
「数えることよりも計算することが多くなったから」という一文。
計算が増えたことに対応するように「言いにくさ」や「読みにくさ」が排除されて、三人からは、
漢語数詞+現代の人の音読み
となる三人(さんにん)になった、のでしょうか・・・
また、四人以降も同じように「読みやすさ」が考慮されてのこと?
まだ、少しスッキリしない感じがあるので続けて調べてると
ちょっとスッキリできるサイトを見つけましたのでシェア!(*'ω'*)
■参照サイト
→横山験也のちょっと一休み「人の数え方,「ひとり」「ふたり」の次は?/日本書紀より」
人の人数を数えると,普通,「一人(ひとり)」「二人(ふたり)」「三人(さんにん)」「四人(よにん)」・・・と数えます。
これが,奈良時代に完成した日本最古の勅撰の正史である『日本書紀』では,読み方が違うのです。
一人・・・ひとり
二人・・・ふたり
三人・・・みたり
四人・・・よたり
五人・・・いつたり
六人・・・むゆたり
七人・・・ななたり
八人・・・やたり
九人・・・ここのたり
十人・・・とたり
二十人・・・はたたり
三十人・・・みそたり
ここまでで,十分,満足できます。
気になることが,出てきます。
1つは,「一人」「二人」までは今も和語。でも,「三人」からは漢語の読み方になっています。いったい,なぜ,こんなところに分かれ目が出来たのでしょう。
2つめは,「ひとり」は,もともと「ひとたり」。「ふたり」は「ふたたり」だったのではないだろうか。
1と2には,ちょっとしたつながりがあるように思えています。
「一人」「二人」は,数えの始まりなので,頻繁に使います。それで,言葉が縮まったのではないかと考えています。
同様に,「ひとり」「ふたり」はあまりによく使われていたので,漢語にならなかったようにも思えます。また,昔は「三」に「たくさん」という意味を込めていました。「八」にたくさんの意味があるのと同様で,たくさんの始まりは「三」だったのです。それで,「たくさん」は学術的にしたくなって,漢語で「さんにん」「よにん」と呼ぶようになったのではないかとも考えています。
漢字の「三」は「たくさん」という意味を込めていて、「たくさん」の始まりが「三」だった
という一文から、三人以降からは「たくさん」を意味する「さん」という読みが使われたようにも推測できますね。
人の読み方の疑問!調べてみての結論は?
結 論 !
元々、人は「たり」と読むのが普通だったが、三人からは「たくさん」という意味を込めた三(さん)と人の音読みである「にん」が使われ、
「漢語数詞+現代の人の音読み」の「さんにん」と読むようになった!
と、調べてみてこう考えられそうですね。
明確な答えにはまだ行き着かないものの、数えることより計算することが多くなった現代に合わせて、「読みにくさ」や「数えにくさ」が「読みやすい」「数えやすい」ものに変化したとも推測できる、と思いました。
一人の読み方に疑問!人を数えるときはなぜ三人から「にん」になる?まとめ
いかがでしたか?
一人二人三人・・・三人からはなぜ人を「にん」と読むの?と同じ疑問を持ったあなたが少しでもスッキリできたら嬉しいです。
「ひとり、ふたり、さんにん、よにん・・・」と数えるのが当たり前になりすぎて疑問にも思わなかった私ですが、子供の純粋な「なぜ?」「どうして?」から疑問に思わせてくれる視点に立てて、調べてみて勉強になりました♪
【 勉強ができることよりも「なぜ?」「どうして?」と気づけることが大事だよね 】
と、甥っ子のママが言っていました。
「あたりまえ!」と思ってこなす毎日ではなく、私も毎日の生活の中での疑問、なぜ?どうして?を常に意識しながら気付きを大切にしていきたいと思った、今回の調査でした~
以上、【一人の読み方に疑問!人を数えるときはなぜ三人から「にん」になる?】でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
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