
新年も無事迎えて、お正月も落ち着きそうな1月7日。
各家庭では「七草粥(ななくさがゆ)」なるお粥を作ったり、味わう日を迎えます。
そんな七草粥ですが・・・
この七草粥に疑問を持った人はいないでしょうか?
七草粥とは・・・
- なぜ七草粥というのか?
- 七草粥の効果や由来とは?
- どのような縁起が込められているのか?
- 基本的にいつ食べるのか?
- 地域によって違いがあるのか?
など、七草粥の豆知識を調べてみました。
知識を知った上で食べる七草粥は、いつもより一層美味しく感じることと思います♪
家族と食卓を囲む機会が多くなるお正月。
七草粥の豆知識を披露してあげるのも会話が弾んでいいですね(*´ω`)
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この記事の目次
七草粥とは?七草粥の効果や由来、どんな縁起があるのか?
七草粥とは?七草粥の効果や効能
七草粥とは、その名の通り春の七草やお餅などを具材とする塩味のお粥のことです。
お正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休めるためとも言われています。
また、七草粥の具材である春の七草たちは誰よりも早く春を感じ、雪が降り積もった状態の地表から芽を出すため、邪気を払う効果があるとも言われています。
胃や腸への負担を軽減させる効果がある優しいお粥で、こってりした味の料理やおせち料理などによって疲れた胃腸を回復させる効果があります。
七草粥にはどのような縁起が込められているのか?
新年を迎えてから食べる七草粥は、その一年の無病息災を願って1月7日に食べられています。
また、七草による邪気を払う効果とともに七草粥には次のような親孝行の云われがあるのを知っていますか?
七草粥の由来と起源
唐の時代、大層な親孝行者がいた七草粥のお話があります。
大しうという名の若者の両親は年齢が百歳を越え、身体がままならない状態になりました。
そんな両親を見かねた大しうは嘆き悲しみ、21日間山にこもって苦行を行い祈願しました。
「私に老いを移してもいいので、どうか両親を若返らせて下さい」
そこに天上の帝釈天からのお告げがありました。
「あなたの願いを聞き入れた。
須弥山の南に8000年生きている白ガチョウがいるが、そのガチョウが持つ秘術をあなた達親子に授ける。
ついては、毎年春のはじめに七種の草を食べること。
1月6日までに7種類の草を集めておくこと。
次の時刻に柳で作った器に集めた草を載せ、玉椿の枝で叩くこと。
酉の刻から芹
戌の刻から薺
亥の刻から御形
子の刻から田平子
丑の刻から仏座
寅の刻から菘
卯の刻から清白
辰の刻からこれらの種類を合わせ、
東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。
一口で10歳、七口で70歳若返るので、ついには8000年生きることができよう。」
大しうはこの教えを繰り返し暗唱すると、この日は正月であったのですぐに山を降りて7種類の草を集め、6日の夕方から教えの通り、不思議な心持ちで夜通し草を叩きました。
朝になり、東から汲んだ水で炊いて両親に食べさせたところ、たちまち若返ったのはいうまでもないことです。
これが世に伝わり、噂を聞いた当時の帝はこの親孝行に感動して位を譲ったそうです。
七草の由来とともに、ここでは親孝行の功徳を説いた七草粥のお話です。
また、七草粥の行事は、平安時代には行われていましたが、室町時代の汁物の原型ともされています。
七草粥はいつ食べるものなのか?
七草粥を食べるのは、お昼や夜ではなく、朝食としていただきます。
日本の五節句の一つである人日(じんじつ)の節句の1月7日朝に食べる日本の行事食が七草粥です。
七草粥を食べることから七草の節句、七種の節句とも言います。
関東地方の例としてあげると・・・
1月6日の夜、あらかじめ用意したセリ、ナズナ、ゴ(オ)ギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの「七草」をまな板の上に載せ、以下の歌を歌いながらしゃもじやお玉杓子、包丁の背などで叩いて細かくする。
七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン
明けて7日の朝にお粥を炊き、叩いた七草と塩を入れて七草粥にする。
そして朝食として食べます。
七草粥は新年の季語ともされていて、最近では七草をセットにした商品が多くのお店で販売されています。
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七草粥は地域で違いがあるのか?
七草粥の七草はすべてが材料として使われるわけではなく、地域によっても食材が異なります。
地域ごとの気候や降雪によって、七草が摘めない東北地方では、七草を使わないお粥を作ります。
例えば、山形県の村山市周辺ではゴボウ、ニンジン、こんにゃく、油揚げなどを入れた納豆汁が七草粥の代わりの「七草汁」として1月7日の朝食として食べられています。
最上川流域では1月7日に新米のおにぎりを12個作り、箕の上に乗せて柳の箸を刺して「おみ玉」として飾ります。その後でおにぎりを崩して煮込み、野菜、昆布、干し柿、栗を入れたものを「七草粥」と呼びます。
また、青森県や秋田県では1月7日に七草粥の行事を行う地域は少なく、その代わりとして、1月16日の小正月には、けの汁という根菜を大量に炊き込んだ精進料理を味わってお祝いしています。
気候的に七草が入手できる地帯でも七草ではなく、有り合わせの青菜、さらに根菜や油揚げなど大豆製品をも含めて「7種」取りそろえる場合や、九州南部のように鶏肉を加える地方もあります。
調理法も白粥のみではなくて、鰹節で出汁を取り醤油や味噌で味付けして「雑炊」にする地方や、四国の瀬戸内海沿岸のように「和え物」「お浸し」で七草を食べる地方、九州北部のように汁物に加工するなど、全国で七草粥の行事を祝うバリエーションは豊富です。
七草粥の起源から、少しずつ使う食材や味付けなど、地域によって手に入るものも違い内容が変わりながらも、行事のお祝いの仕方は色々な楽しみ方がされているようですね。
七草粥とは?由来や縁起と食べる日はいつ?地域で違いがあるの?<まとめ>
何気なく毎年味わっていた七草粥についての謎を詳しく調べてみました。
毎年、「今年も年始明けの七草粥かぁ~」なんて思って食べていましたが、なぜ生まれた行事なのか?疑問に思いながら思ったままで調べるに至りませんでした( ゚Д゚)
七草粥の起源や言い伝え、お粥一つに込められた具材の意味、効果などを詳しく知ることで日本の行事の奥深さが見え、来年はさらに食べながらしみじみと楽しめますね♪
以上、【七草粥とは?由来や縁起と食べる日はいつ?地域で違いがあるの?】でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます^^
もしこの記事が良ければ、下の関連記事からもお役立ちな豆知識やライフハック記事が読めますので、ご活用下さいませ!
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