
年末年始ってあれこれ準備するものがあって忙しい時期ですよね。
大掃除に、年越しそばの準備に、おせちの準備に・・・
と、そうこうしてる間に、
「あれ?しめ飾りはいつ飾るんだっけ?」
「そしていつはずすの?」
「え?処分の仕方はどうするの?」
と、うっかり忘れてしまう前に!
お正月のしめ飾りをいつから飾り始めるか、いつ外すのか、処分の仕方はどうするのか?本来のしめ飾りの意味とはどういうことか?など、しめ飾りについて、ここでしっかり確認しておきましょう。
間違った知識のまま扱うよりも正しい知識で、よりよいお正月を過ごしましょう。
この記事の目次
お正月のしめ飾りの意味とは?
お正月にやってくる年神様の存在。
「吉神」とされている、常に恵方の方角にいる年神様は、年の暮れに松飾り(門松)を目指して各家庭にやってきます。しめ飾りを外と中の境界線として目印に家の中に入ってきます。来て下さった年神様に供えるのが鏡餅、そして、そのお下がりを鏡開きで私たちがいただくということになります。
しめ飾りが外と中の境界線になり、家の中を清浄な世界として年神様をお迎えするので、大掃除をする風習があります。年神様は清浄な世界、清潔なところを好むので、神様に来ていただくためにも、大掃除がいかに大切か分かりますね。
お正月に飾る松飾り・しめ縄を飾っておく期間のことを松の内といいます。
お迎えした年神様に滞在していただく期間で、「松を取り付けている間」とか「神様に待っていただく間」などという意味があります。
お正月のしめ飾りはいつから飾るのか?
一般的に12月28日に飾るのが良い日とされています。
28日の8は、漢数字で「八」、末広がりに通じます。
28日を逃すと30日に飾るべきとされています。
12月29日は、「二重苦」に通じるので縁起が悪く避けられています。また、大晦日の31日は「一夜飾り」といって、年神様をお迎えする最終準備の日。そんな日に、慌ただしく飾り付けをするのは、事前に準備できておらず誠意に欠けるという考え方から31日までは飾り付けを終わしておかなければなりません。慌ただしく飾っている様子が、「事前に準備できない葬儀を連想させる」という考え方から敬遠されています。
ただし、28日も30日も両方を逃したので「もう飾らない」とか「年が明けてからでいいや」としてしまうのは本末転倒です。仮に一夜飾りの31日であっても、年が明ける前に準備しなければ意味がありませんので、ご自身の都合次第で年内に飾るようにして下さい。
尚、28日がカレンダーで仏滅であっても、仏滅や大安は中国文化ですので、しめ飾りには何も関係ありません。それでも気になる場合や日が悪いと感じる場合は、しめ飾りを塩で清めてから飾れば何の問題もありません。
お正月のしめ飾りいつまで飾るのか?
一般的には1月6日の夜~7日の朝までです。
松飾り(門松)を6日の深夜または7日の早朝に取り除くのが風習になっています。それと共に正月関連の飾りも取り外します。
また、一部の地区では小正月の14日深夜から15日早朝に取り除きます。地方によって異なり、正月行事が一段落する時期の締めくくりに、「左義長(さぎちょう)」や「どんと焼き」と呼ばれる、神社で正月飾り全般の焼き納めがあります。
お正月のしめ飾りの処分はどうすれば良いのか?
1月15日前後に神社で行われる焼き納めで処分してもらいます。
「左義長(さぎちょう)」や「どんと焼き」と呼ばれており、神社によっては集積期限を設けているところもあります。
どんと焼き以外では、神社境内に設置される所定の場所にお焚き上げ料を添えて納めて下さい。年中無休受け付けていますが、最寄りの神社社務所の職員の方に問い合わせるのが一番良い方法かと思います。
どんと焼きに間に合わない場合や神社に足を運べない場合は、塩で清めてから新聞紙に丸めてゴミ収集として処分する方法がありますが、できれば神事に使用したものなので、きちんとした納め方で処分したほうが一年の始まりに良いスタートが切れると思います。
お正月のしめ飾りについて<まとめ>
しめ飾りについての事前知識は、いかがだったでしょうか。
知っているようで知らない、調べてみないと分からない年神様の存在や日本古来の習わし、門松・松飾りの意味、飾る期間など、知らないで迎える新年よりも一層意味深く楽しんで迎えられそうですね。
また、正月飾りを「いつまで飾るのか」や「処分の仕方」などを頭に入れておくことで正しい方法で取り扱っていければと思います。
一年のスタートの月、より良いお正月を過ごせますように♪
以上、【お正月のしめ飾りの意味とは?いつからいつまで飾るの?処分方法は?】でした!
参考になれば嬉しいです^^